| タロットカードと言えば日本では占いなどに使用される78枚1組で構成されているカードのことです。その内訳は大きく2種類に分類され、みなさんも一度は見たことの在る22枚の寓意画が描かれた「大アルカナ」と、1?10までの数札と4枚の人物札からなる4組(56枚）の「小アルカナ」に分けられます。 タロットカードの起源は古代エジプトや古代ユダヤが始まりだと称えられる説もありますが、一般的には15世紀のヨーロッパで作られたゲーム用のカードが起源と考えられています。実際に「タロット占い」が文献に現れるのは18世紀以降のことのようです。 |
| ウェイト版タロット(Rider Waite Tarot)とは、近代西洋儀式魔術の魔術師、アーサー・エドワード・ウェイトが、黄金の夜明け団の解釈に基づいてデザインし、パメラ・コールマン・スミスに描かせたタロットの通称です。当初ロンドンのライダー社から発売された事から、ライダー版とも呼ばれます。世界中でもっとも使われているタロットカードで、多くのタロットの基盤とされています。 マルセイユ版タロット（Tarot de Marseille）は、16世紀から18世紀頃のヨーロッパで、大量生産されていたカードの絵柄の総称です。またその絵柄を踏襲したタロットカードの名称でもあります。「マルセイユ版」「マルセイユ系」などと呼ばれます。 ウェイト版タロット（ライダー版）もマルセイユ版タロットもカードの構成は同じ大アルカナ22枚と小アルカナ56枚ですが、大アルカナの配列順序が異なっており、ウェイト版「8」は「力」、「11」は「正義」ですが、マルセイユ版では「8」は「正義」、「11」は「力」と逆になります。 |
| タロットカードは大きく「大アルカナ」と「小アルカナ」の2種類のカードで構成されています。一般的に小アルカナはあまり使用されないことが多いため、市販のカードには大アルカナのみのセットも数多く存在します。もともと「アルカナ」とは、ラテン語で「秘密」「神秘」などを意味する、arcanum（アーケイナム）の複数形だとされています。タロットを神秘的なものと見るようになった19世紀頃から使われ始めた言葉で、それ以前には、単にトランプと呼ばれていたようです。 大アルカナ（Major Arcana）は78枚のタロットカードの内、22枚で構成された寓意画が描かれたカードをさします。それぞれのカードには番号と名称が記され、占うときにはカードごとに示される意味を読み取りながら使用します。 小アルカナ（minor arcana）は78枚から大アルカナ22枚を抜いた56枚で、全てが棒・杖（wands、batons)、剣（swords）、聖杯（cups）、硬貨・護符（coins、pentacles)の４つの組に分かれ、1?10までの数字札と小姓（page）、騎士（knight）、女王（queen）、王（king）の４枚の人物札で構成されています。 |
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